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自民党は変われるか!?

今日午後、自民党の新総裁が決まります。

「誰になるのか?」午前中はこの話題で持ちきりでしょう。

自民党のこれまでの長い歴史の中で、現職の総裁が負けたのは福田赳夫氏、現職の総裁が総裁選挙に出れなかったのは菅義偉氏と岸田文雄氏です。

2回連続して現職の総裁が出馬できなかったという意味は、「菅内閣、岸田内閣が、国民から支持を受けていなかった」ことと、「自民党内での支持を得られる見込みがなかった」ということであります。

「自民党の裏金問題」「旧統一教会問題」は議員個人の問題ではなく、自民党全体が関わっている事件であり、自民党最大の危機と言っても過言ではありません。

「裏金は脱税」「旧統一教会問題は政教分離の憲法違反」ということでただ事ではなく、新総裁もこの2つの問題について決着をつけなければならない。

そんな中での総裁選挙であるということからしても、誰が選ばれ、誰が国民の理解を得る政治を行えるか、そこが重要です。

私は、この大きな2つの問題を収束することができる人は、安倍政権、菅政権、岸田政権の2つの政権とは一線を画して淡々と政治を行ってきた石破氏ただ一人ではないかと思います。

しかし政治は、そういった論理的な理由で決まるわけではありません。

それは、自民党がこれまで不祥事があるたびに何度も「派閥の解散」を決めながら、派閥は復活し、今日に至ってる事実からすれば、今日の総裁選挙も派閥の論理が決選投票を決める「派閥による、派閥のための選挙」になるでしょう。

もし自民党が、「自民党は変わった」と明確に示そうとするならば、派閥(議員票)に最も弱いとされる石破氏を選ぶことです。

最初の投票で石破氏がトップになり、派閥に強い小泉氏、高市氏のどちらかが2位となって、決選投票で派閥の論理でひっくり返したというようなことが起これば、自民党は完全に派閥の復活を示すことになります。

2012年の総裁選挙では、最初の投票で石破氏199票、安倍氏141票となったあとの決選投票で安倍総裁が誕生しました。

当時は、自民党のおかれている環境が今回とは全く違っていただけに、それが許されました。

1978年の総裁選挙では、現職の福田赳夫総裁が最初の投票で2位になった時、「党をまとめる」という気持ちから決選投票を辞退しました。

今日の総裁選挙でも、もし最初の投票で石破氏が1位になれば、2位になった候補者は決選投票を辞退するという決断をすれば、自民党は完全復活する可能性が生まれてくるかもしれません。

立憲民主党は野田佳彦元総理大臣が新代表に選ばれましたが、野田代表は私を郵政民営化・防災担当大臣に任命した総理大臣で、非常に優秀な政治家であります。

大きな挫折を経験し、立憲民主党の代表に返り咲いた野田代表は、これまで以上に政治力を発揮することになるでしょう。

また、小沢一郎氏を立憲民主党の選挙対策の総責任者に指名したことは、自民党を知り尽くしている小沢氏と元総理の野田氏という最強のタッグになると思います。

与党第一党と野党第一党のガチンコとなる次期衆院選は、見ものです。

しかし、政権・政権政党が変わっても解決できなかった沖縄問題は、「沖縄の問題は沖縄が解決する」という強い沖縄の政治でしか解決することはできないのです。

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