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辞任の美学で国民・県民を守る

岸田総理は14日、9月に行われる自民党総裁選挙に立候補しない意向を表明しました。

このことで、岸田総理は総理大臣を退任することとなり、再選はなくなりました。

現職の総理大臣が自民党総裁選挙に立候補しないとい事態は、前任の菅義偉総理と、岸田総理の、2人連続して発生しています。

立候補断念の最大の理由は、「国民からの支持を得られないこと」と「自民党内からの支持を得られないこと」の2つであります。

現職の総理が不出馬という決断に至るということは、総理自らがやってきたことを否定していると言うことであります。

つまり、「菅内閣から岸田内閣までのこの4年間、国民の信頼を得られなかった総理大臣が政権運営した」ということを、自ら認めたということになるのです。

これはまさに、日本の政治が停滞していたことを物語っており、異例の出来事だと言わざるを得ません。

アメリカの民主党、バイデン大統領は先月21日、11月に行われる大統領選挙を戦う党の候補者指名を辞退し、選挙戦から撤退すると表明しました。

現職大統領が再選出馬を断念するのは、1968年のジョンソン大統領以来ですが、バイデン大統領の立候補断念は、民主党の中で候補者として選ばれていたものの、共和党との戦いを優位に進めるために自分ではないほうがいいという英断でした。

しかし、岸田総理の総裁選不出馬は、自民党内の選挙に出れないということであり、バイデン大統領の辞任とは意味が全く違うのです。

ただ両者に言えることは、政治における辞任の美学を貫いたということであります。

私はもう一人、政治における辞任の美学を貫くべき政治家がいると考えています。

それは、沖縄県の玉城デニー知事です。

辺野古新基地建設阻止という一点で県民から選ばれた玉城知事ですが、沖縄県と国とで争った14件の裁判は、取り下げを除き、すべて沖縄県の敗訴。

軟弱地盤の埋め立て工事を止めることはできず、工事は着々と進められています。

また、今回の米兵による少女暴行事件の対応を見ても、すべてにおいて本当にお粗末です。

国に抗議に赴き、防衛省、外務省では、大臣ではなく、副大臣や政務官にあしらわれる。

8月11日に行われた県民大集会と銘打った集会も、実際に会場にいたのは1,300人程度だったと聞きました。

私はこの集会が開かれることを報道で知った時、「大会をやるなら、沖縄県民が本当に怒っているということを見せつけるために、10万人規模の大会にすべきだ」と申し上げましたが、彼らはやらなかった。

想像を絶する屈辱を受けた被害者が、1,300人しか応援団がいないということで、さらに自尊心を傷つけられることになりました。

さらに、辺野古移設を推進する与党や各省庁に、「こんなもんだよ。沖縄の人は怒ってないんだよ」と言わしめることにもなったのです。

私はもう、沖縄の尊厳を沖縄のトップリーダー自らが失わせることに我慢できません。

私が昨年12月の一か月間で、「玉城知事は辞任し、知事選挙を行うべきだ」という署名活動に賛意を寄せていただいた3万人超の意味が、県民の皆さんにも理解いただけたのではないかと思います。

玉城知事は早く辞任の美学を決断すべきです。

そうでなければ、玉城知事が愛する沖縄県がズタズタになってしまいますよ!

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