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保守とも革新とも呼ばせない政治

今日の沖縄地方は「記録的短時間大雨情報」が出されるなど、数年に一度の記録的な大雨で、河川の氾濫や道路の冠水、土砂崩れなど様々な災害が発生しました。

被害に遭われた皆様に御見舞い申し上げるとともに、一日も早く安心できる環境を整え、新たな災害が起こらないように、全力で取り組んでいきたいと思います。

今回のような大雨による災害には、今の沖縄県の消防が持つ装備では対応できません。

私が常日頃から申し上げている「水害に強い装備を持つ」という観点からしても、私が配備した大阪市消防の「レッドヒッポ」、愛知県岡崎市消防の「レッドサラマンダー」のような大型水陸両用車を、沖縄県にも北部・中部・南部・宮古島・石垣・久米島には一台ずつ配備するべきだと思います。

大型水陸両用車の導入には、消防庁から高率の補助があり、維持費にも補助を充てることができるだけに、水害に強い装備の充実が急務であると考えております。

私は、政治家が「保守」「革新」と区別されて呼ばれることについて、違和感を覚えています。

それは、「保守」「革新」というイデオロギーでの区別は、選挙の道具として対立の構図をつくることにはなりましたが、沖縄の未来を創造することはなかったからです。

16日執行の沖縄県議会議員選挙で、「オール沖縄系候補」「自民党・公明党系候補」ではない「無所属」や「第三勢力の候補」が何人当選するのかで、沖縄の新しい政治が始まります。

また「オール沖縄系候補」と「自民・公明系候補」の一騎打ちとなる選挙区においては、投票率の低下が予想されています。

つまり、この二つの勢力に嫌気がさし、投票に行かないという有権者が増えると考えられるからです。

組織選挙の象徴ともいえる期日前投票も、4年前を下回るのではないでしょうか。

ただ、宮古島市区において期日前投票が伸びている原因は、自民分裂という特殊な枠組みにあると思います。

「米軍普天間飛行場の辺野古移設を止めることができなかった」「電気料金値上げ」「水道料金値上げ」「物価高騰」という中で、玉城デニー県政への逆風が予想されていた今回の県議選でしたが、自民党裏金問題で一気に自民党への逆風となってしまいました。

しかしながら、県政与党が大勢を維持したとしても、その勝利は、玉城県政への評価ではなく、自民党裏金問題に対する県民の不満だと見るべきでしょう。

沖縄における「オール沖縄」という勢力、「自民党・公明党」という勢力に対する評価は、「米軍基地地問題を解決できないオール沖縄」「政治の信頼を失わせた自民党・公明党」というものであることは間違いありません。

その、それぞれ役割が終わった者同士からの二者択一が今でも大きくあるとしたら、それは沖縄の政治の衰退を意味するものであります。

そのことからも、「下地ミキオの『保守』とも『革新』とも呼ばれたくない政治」を広げるチャンスが今だということを認識し、このチャンスを生かしていくように努力してまいります。

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