〇かつてアメリカだった沖縄
今からおよそ50年前、沖縄はアメリカの施政権下にありました。
本土から遠く離れた離島地域であり、かつ、パスポートが必要な島でした。
車は左車線ではなく、右車線を走っていました。
貨幣はドルを使っていました。
今では信じられない話ですが、かつての沖縄県民は、日本とはまるで違う制度のなかで生活していました。
〇政府の責務として
1972年、沖縄は本土への復帰を果たします。
政府は、沖縄の本土復帰を後押しするために、自らの責務として、沖縄振興策の実施へと取り組んでいきます。
この沖縄振興策の実施のために、法律を制定する必要がありました。
そこで制定されたのが、「沖縄振興開発特別措置法」、現在の「沖縄振興特別措置法」です。
【POINT】
沖縄振興特別措置法とは、いわば、
“沖縄振興を実施するためのルールを記したルールブック”です。