(2021年10月8日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)
政治は、提案を行い、それに基づいた公約を発表したとしても、結果を導き出すことができなければ、国民や県民から評価されることはありません。
それだけに、「提案⇒発表(国民との約束)⇒結果」の流れを“見える化”して進めていくことは大変重要です。
衆議院選挙までの日程が「14日解散・19日公示・31日投開票」と決まり、あらゆるマスコミが選挙に関するアンケートを行い、数多くの結果が有権者に示されております。
特に沖縄のマスコミは、これまで、選挙そのもの全てを「辺野古移設に賛成か反対か」で位置づける“ワンイシュー選挙”のような構図を意図的につくりあげておりました。
「結果」を“見える化”して進めることが重要だという認識論に立てば、翁長前知事が“オール沖縄”を創設してから今日に至るまでの7年間のなかで、「辺野古移設反対⇒米軍基地の過重な負担軽減」への“見える化”は出来てはおりません。
このことは、客観的な事実であるといっても過言ではないでしょう。
また、「座り込み・シュプレヒコール・対案のない反対・政府との対話を行わない手法・裁判」というやり方が、自らのイデオロギーを守るための政治的パフォーマンス以上の効果はないということも、今や明確となっております。
このような経緯を振り返るなかで、いま、沖縄の過重な米軍基地負担問題を大いに懸念されている方たちの多くが、「県民の意思に寄り添うためには、新たな原点の枠組みに立ち返り、戦略を練り直すこが必要だ」と感じ始めているように思えます。
“オール沖縄”は今や“革新共闘”となり、原点の姿に立ち戻り始めております。
そして、保守中道もまた、団結し、政府との交渉の窓口を担い、対話によって結果を出していくという、本来の原点の姿へと立ち返る大きな分岐点にさしかかっております。
私・下地ミキオは、その政治の動きを支持するとともに、一兵卒としての役割を果たしていく覚悟をもって臨みたいと強く思っております。
私は、馬毛島の活用を提案し、6年の歳月をかけて実現することで、結果を導き出す事が出来ました。
馬毛島が沖縄の米軍基地の過重な負担軽減(危険の除去および騒音軽減)に対する大きな役割を担う。
そのことを“見える化”してきたなかで、私は、沖縄のSACO2への提案ができる環境をつくることが出来ました。
「普天間・嘉手納の外来機、タッチアンドゴー訓練」「伊江島のパラシュート降下訓練」「高江ヘリパッドのオスプレイ訓練」「金武ブルービーチでの上陸訓練」これらの訓練は全て、防衛省が発表した「馬毛島で自衛隊が実施する可能性がある訓練」に含まれております。
したがって、宜野湾の普天間基地の危険の除去と訓練負担の軽減について、間違いなく「結果」を出すことが可能となったのです。
国と協議をしながら、自らの考え方を提案することは可能であり、沖縄の過重な米軍基地の負担軽減と、日米安全保障の役割において沖縄県が担わねばならない部分とのベストミックスをつくることも可能である。
そのことが、お分かりいただけると思います。
「普天間基地の辺野古移設に賛成ですか、それとも、反対ですか」選挙のたびに繰り返され、沖縄が抱える問題を“ワンイシュー”に仕立てあげてきたこの質問は、今回の選挙後には、ある意味愚問の類になるであろうと、私は強く感じています。