(2021年7月30日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)
“同じこと”を、“何度も”“何度も”“何度も”繰り返し実行しても、結果は似たり寄ったり、ともすれば当初よりも悪い状況となっている。
そのような結果が出ています。
それでもなお「緊急事態宣言」、それでもなお「まん延防止等重点措置」、このような対応でいいのか。
私には、緊急事態宣言の再・再・再延長という対応に、全く納得がいきません。
沖縄県は今こそ、これまでにやったことのない決断をし、実行しなければなりません。
玉城デニー知事は、首長たる政治家として、大きな決断をする時を迎えています。
そのことを十分に認識したうえで、私の提案を、ぜひ実行していただきたいと思います。
私はこれから6つの提案をさせていただきますが、これらの実現こそが沖縄の現状を大きく変えることになると考えております。
(1)8月に入ったらすぐに県議会を開き、「800~1,000億円」規模の生活支援策や経済対策を行う大型補正予算を組みましょう。
いまは「自助・公助・共助」という3つの仕組みではなく、「公助を優先して行う」という意識の下に大型予算を組み、「コロナ感染拡大阻止の施策は厳しく実行されるが、私たちの生活や経済活動への不安はない」と県民に思ってもらえる根拠づくりが大事です。
(2)8月3日から10日までの1週間、沖縄県はロックダウンを実行しましょう。
企業の皆さんには、1週間だけ、会社を休んでいただきましょう。
バスも、モノレールも、公共交通機関も止めましょう。
完全なロックダウンで、人の流れを止めることが大事です。
(3)ゲートチェックを徹底的に実施しましょう。
沖縄県のロックダウンを成功させるためには、沖縄県に入る全ての方のPCR検査を実施することが必須です。
それだけに、私がこれまで主張してきたように、「5つの空港(那覇・宮古・石垣・下地島・久米島)全てでゲートチェックを行う」ことが大事です。
(4)ワクチン接種を徹底的に進めましょう。
今は、2回目のワクチン接種について調整を行う必要はありません。
1回目の接種率を全年齢で「50%以上にまで高める」ことが大事であり、そのためには「一日あたり15,000回のワクチン接種」を行える体制づくりが急務です。
沖縄県にこれまで配送されたワクチンは、8月16日までにファイザー製「119万1,255回分」、モデルナ製「10万4,800回分」、合わせて「129万6,055回分」です。
また、現在の接種ペースは、一日あたり7,000回規模ですが、大型接種場において「一日あたり8,000回規模」、そしてクリニックやその他の医療機関と提携して「一日あたり15,000回」を徹底的に実行していくことが大事です。
(5)コロナ感染者の療養は、すべて「ホテル」を中心とする療養施設で行い、自宅での療養は絶対に行わないことを徹底しましょう。
そのために、大型ホテルを借り上げ、3,000室を確保します。
自宅療養が、家庭内感染の拡大になるだけに、これも早急に実行していくことが大事です。
(6)沖縄県のロックダウン実施後は、「22日以降の緊急事態宣言の再再再延長はしない」と決断しましょう。
国が延長を求めたとしても、沖縄県はロックダウンの実施によって、延長という選択は相殺されています。
したがって、沖縄県は断固として「再再再延長はしない」です。
これらの6つの対策を、私はぜひ沖縄県に実行してもらいたい。
沖縄県は、国の政策に追随するのではなく、自らが先手を打って独自の対策を行っていく。
予算、制度、コロナ対策、それらの全てにおいて、国に先んじて「沖縄は沖縄らしく」沖縄県が自主的に進めていく。
これこそが、真の地方分権です。
沖縄がそのモデルをつくっていきましょう。