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菅総理の生き方が日本を変える

(2020年9月18日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)
菅義偉内閣が誕生してから今日で3日目となり、報道各社による新内閣発足直後の世論調査の結果が発表され始めました。

政権発足時の内閣支持率で最も高かったのは小泉内閣、その次が鳩山内閣、歴代3位となるのが菅内閣ということであります。

菅内閣の高支持率の背景に、「秋田のイチゴ農家で生まれ」「集団就職で上京し」「ダンボール工場で働いた後、法政大学に入学し」「働きながら法政大学を卒業し」「国会議員秘書となり」「市議会議員となり」「衆議院議員となり」「総理大臣となる」という菅総理の生き方があると思います。

その生き方に田中角栄元総理大臣の生き方が重なったことで、「たたき上げ総理」への期待感が生まれたのでしょう。

高支持率のもう一つの要素として、菅総理が安倍政権7年間にわたって官房長官を務め、政権の隅々まで熟知しているということがあると思います。

「生き方から来る期待感」と「政治を知り尽くしているという安心感」が高支持率を生んでいるのでしょう。

この高支持率を背景に、菅総理が一挙に衆議院を解散するのではないかという人がいますが、私は、菅総理はそういう解散の仕方はしないと思います。

高支持率というだけで一度も国会論戦をしないまま解散をすることは、菅総理の政治姿勢・生き方に全く合わないと思うからです。

私は、菅総理は10月に臨時国会を召集し、予算委員会で野党と論戦を行い、同時に自らのやりたい政策を国民に丁寧に説明する。

「デジタル庁構想」「携帯電話料金の値下げ」「縦割り行政改革」この3本柱が国民に伝わったことを菅総理が実感したときが、解散のタイミングとなるのではないかと思います。

そうなると、11月後半、12月前半が投票日となる可能性は大いにあります。

また菅総理は「働く内閣」という言葉を使いましたが、この言葉は昔から就任直後の総理大臣が使ってきた「使い古された言葉」です。

菅総理がなぜ「働く内閣」と言う言葉を使ったのか。総裁選で安倍内閣の政策継承を明確にした以上、新たな課題や政策を前面に出すのではなく、安倍内閣で残された課題を解決していくという考え方の中で、「働く内閣」という地味な言葉を使ったのではないかと思います。

また「働く内閣」と言った菅総理は、結果を出すまでの“時間との戦い”も背負いこむことになりました。

国民が「働く内閣」に期待するのは、「短時間で結果を出す」ということだからです。

河野太郎行革大臣が、沖縄担当大臣を兼務することになりました。

行革大臣が沖縄担当大臣を兼務する組み合わせは、ベストミックスです。

沖縄の改革がなぜこれまで進まなかったのかというと、解決策の中核に“スクラップ&ビルド”がなかったからです。

一度つくった政策をスクラップするという事は、政策の間違いを認めることになるからです。

それだけに、沖縄振興法の「結果が出ない政策」「結果の出ない予算」がそのまま使われ続けているのです。

その意味においても、沖縄政策の“スクラップ&ビルド”に期待します。

“沖縄の改革できずして日本全体の行政改革はできない”

河野大臣は短時間で沖縄に変化をもたらすべきだと思います。

そのことは、沖縄県民の期待、菅総理の期待に応えることになります。

そして、河野大臣はただ単に要請を聞くだけではなく、その内容について論戦を望むタイプです。

それだけに、これからの要請行動には、心して論戦に臨む沖縄側の姿勢が必要になってきます。

菅内閣の高支持率、その反動も大きいものとなるだけに、国民のこの期待に本気で応えられるかどうか、「働く内閣」の真価が問われます。

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