これまで経営方針としてノルマを社員に強要してきた経営陣が今回の不祥事の「原因究明」と「再建策を作る」それはありえないことです。
日本郵政グループは長門社長他グループの社長全員が退任した時から再建は始まる。「各社で陣頭指揮をとるのが職責だ」と述べた新聞報道があるが終わっている。
この問題は本当に大きくなるでしょう。かんぽ生命が4月の株売却前に営業に対する苦情を把握していたことは、本当に大きなことです。投資家だけではなく、日本全体を裏切ることになります。
年賀はがき・各保険・投資信託、郵便局員に良心を捨てさせてまで営業に走らせたのが、この結果です。検索すれば「郵便局はブラックだ」という情報がすぐに見つかるのに、経営陣が初耳だと発言するのは無責任。自分が課したノルマによって起こった事態だという思いに至らなければ、経営者失格です。
郵政大臣を経験した郵政を愛する私だからこそ、我慢ができない気持ちです。郵政民営化に反対して政治生命を失った人もいれば、政治家を辞めざるを得ない立場になった人もいます。民営化に賛成・反対ではなく、郵政の役割を信じていた人たちからすれば、我慢できない思いは当たり前です。