沖縄が好きだから、今もこれからも前へ進む!

2016.7.28放送分「バスレーンに空車タクシー通行可能になったこと/高江ヘリパッドについて」etc…

日時:平成28年7月28日(木) 20:00-21:00

場所:FM21

【オープニング】

ひろみ/ミキオポスト OnRadio、7月28日あっという間に月末ですね。皆さんいかがお過ごしですか。こんばんは、本村 ひろみです。

この時間、1時間たっぷりとミキオさんとおしゃべりしてまいります。ぜひ、最後までおつき合いください。メインパーソナリティはこの方です。

ミキオ/下地 ミキオです。よろしくお願いします。

ひろみ/よろしくお願いします。

夏本番ですので、ミキオさんもお忙しくされて、暑い中いろんな情報もきょうはたくさんあるようです。最後までよろしくお願いいたします。

この番組は、北部地域はFMもとぶ、中部地域はFM21、南部地域はFMレキオ、FMくめじまの4局ネットでお届けしてます。またインターネットでは世界中にこの番組を、配信をしております。

そして、きょうもリアルタイムで文字情報を発信しております。ぜひ、サイトミキオポストのトップページからごらんください。

7月28日、夏休み真っ最中の皆さんにお届けします。きょうの1曲目は、この曲です。米米CLUBで「君がいるだけで」

♪ 米米CLUB/君がいるだけで ♪

【バスレーンに空車タクシー通行可能になったこと】

ひろみ/ミキオポスト OnRadio、今週のミキオさん話題がたくさんあるんですが、まずは、この話題から伺ってまいります。タクシーの空車時のバスレーン通行実現。この話題です。

ミキオ/これは良かったと思いませんか?

ひろみ/はい。

ミキオ/これはね、去年の5月に私たちが要請を受けて、ずっと調整をしてきたんですけど、今度の8月1日から、バスレーンに空車のタクシーが入れることになりました。今まではバスレーンは、お客さまを乗せているタクシーだけが通ることができたんですけども、今回はそうでなくて、もう、お客さんも乗せないタクシーも走れると。

こうなるとどうなるかというと、運転手さんは移動がしやすいでしょ。

ひろみ/ああ、渋滞に引っかからない。

ミキオ/渋滞に引っかからないで移動しやすいと。

バスはね、乗ろうが乗るまいが、そのバスレーンを走れると。当たり前みたいな感じですが。沖縄はタクシーは公共交通なんですよ。電車がない以上は公共交通。そういう意味ではね、タクシーの存在感を上げていくという、そういうふうな、今まで役割をなかなかしてない。

だから、座間味に行く、渡嘉敷に行く、あそこのところにタクシー乗り場ができましたでしょ。あれも僕が少し頑張ってやったんですけど。ああいう形で、タクシー乗り場をきちっと整備してくというのは、ものすごく大事(だいじ)。

そして、バスレーンでこれやることによって、お客さんが早急にタクシーに乗りやすい環境になるということ。運転手さんも、このバスレーンで移動しやすくなるんで、公共交通として、あらゆるチャレンジができるということからすると、これはおもしろい実証実験であるといいながら、これが1年間やってみると、いいねっていう評価になってくると思うんです。

よくあるでしょ。バスレーンじゃないところ走ってて、左がバスレーンだからお客さんが手をあげてると。そして乗せようとすると危ないじゃないですか。そういうのも、安全面からしても大丈夫だと。

ひろみ/確かにそうですね。

ミキオ/だからね、そういうふうなこと、これまで法人のタクシー業界や個人のタクシー業界からお願いがきてたんで、しっかりとそれができて良かったと思っています。

いままでも、タクシーのところなんか、いろんなことやってますよ。今度できる国際線も、前まではタクシー乗り場1車線でしたけど、2車線にかえる。この前、おおさか維新会が視察をして、それをやると決めました。

石垣においては、白タク行為が多かったんで、これも取り締まりを徹底させるということもやりました。

運転代行についても、私が運転代行の、国会の中でも非常にある意味、適正化をやってるんで、前まではマグネットシールだけではって、「本村運転代行ですよ」って言って、その後マグネットシールだけとって、普通の自動車として使うというのは駄目ですよといって、必ずペイントしなさいということもやらせました。

そして、そのメーターを、料金を明確にしないとトラブル起こるんで、これを今やりなさいということも、今やっています。

また、保険も入りなさいと。保険も入らないでやるんですよ。

ひろみ/危ないですね。

ミキオ/危ないです。そういうことやりますということも、やりましたと。

そうなると、どうなるかというと、不良業者がなくなる。不良業者がどんどん淘汰されていくということになるんで、そういうことが運転代行にとってもいいし、タクシーにとってもいいしという形になってくる。

設備投資のカーナビ、無線とか、配車アプリとかのシステム導入とか、今とにかく、いろんなことやってるんです。

だから、こういうことを、しっかりやってくというのを大事(だいじ)に。この自由化という言葉で、この前は、自民党の小泉政権のときに自由化って言葉で、下限運賃、初乗り運賃を自由にしたんです。自由にするとどうなるかというと、全部競争になっちゃう。安い安いと。となると、安全性が損なわれる。バスがそうだったでしょ。

ひろみ/恐い時期ありましたもんね。

ミキオ/人が乗る物は、競争原理だけでじゃなくて、ある程度安全が保てる、料金的には原価を保てるっていうのでないと、飛行機であったり、船だったり、バスだったり、タクシーだったり、トラックであったりというのは、簡単に自由化なんて、安易な言葉で物ごと取り組んだら、だめなんです。

今度、自民党が今やろうとしてるのが何かというと、レンタカーあるでしょ、レンタカーに白タクみたいな行為させようとしてるんです。

ひろみ/それは恐いですね。

ミキオ/レンタカーの人が登録をしてて、その登録をしてる人がいて、その登録してる人にお願いしたら、レンタカーで迎えにきて連れていけるみたいな。そういう行為を、今、自由化の流れの中でやろうとしている。登録をしてるから、これは問題ないという言い方だけど、私はそれはだめだと思います。

だけど、自民党ね、これ認めたら、今でもやり始めようとしてますけど、沖縄で業者がやり始めようとしてますけど、そこはレンタカーというのは、そうじゃなくて、レンタカーを否定するわけじゃないけど、レンタカーをちゃんと、車を貸して、お客さんが運転してるというようなことがレンタカーなんです。

レンタカーを持っていって、そこで運転手さんがいて、レンタカーでお客を運んでやるというのは、これはもうタクシーの行為なんですよね。

ひろみ/そうですね。

ミキオ/それをやっちゃいけないって言うけど、これ自由化だと自民党は言ってるわけです。

だから、ちょっとそこが私たちは違うという意味でも、課題はいっぱいありますけど、今回の8月1日から始まるバスレーンのタクシーの空車の乗り入れってのは、ものすごく大きな意味があると思うんです。ぜひ、期待をしてもらいたい。

最後に1個、タクシーがバスレーンで走れるようになったら、交通渋滞がまた軽減しますから。

ひろみ/そうですね。確かにこれは期待したいですね。

ミキオ/ぜひ、期待しておいてください。

ひろみ/タクシーの空車時、バスレーン通行ってのが8月1日、もうまもなくのスタートということで、これミキオさん頑張ってくださったって感じしますよ、本当に。

ミキオ/これ1年かかりましたよ。

ひろみ/昨年から、1年かけての。

ミキオ/そうそうそう。

ひろみ/利用する私たちにとっては、渋滞が緩和されるんじゃないかという期待感と、あとタクシー手をあげてもとまらない、「あ、いっちゃった」って思う気がなくなるというのがいいですよね。

ミキオ/そうそう。バスレーンに寄ってくるの危ないもんね。

ひろみ/危ないです。

昨年の6月15日に、要請を沖縄警察本部、渡真利交通部長に要請してからの念願、ことし8月1日です。ぜひ、これ私のほうからも、「ミキオさんありがとう」と言いたいところですが。

ミキオ/頑張りました。

ひろみ/コブクロで「YELL~エール~」

♪ コブクロ/YELL~エール~ ♪

【高江ヘリパッドについて】

ひろみ/さて、もう一つの話題といえば、もう今新聞を賑わせている高江ヘリパッド、22日に動きがあったという、この話題なんですけれども。

ミキオ/まあ、この高江のヘリパッドの問題は、高江のヘリパッドの問題ではなくて、沖縄全体の問題として捉えなければいけないんですね。だから、その、この北部の訓練所を半分還すんですよね。半分還すときの条件が、4カ所にヘリパッドをつくるということを、これを合意しているわけですよ、日米両政府でね。

だから、この、国立公園に今度北部がなると、やんばるがなるというようなこともあって、あれだけ広大な敷地を還すんで、4カ所だけつくらせてくれということになって、4カ所つくることになった。

2カ所はできています。しかし2カ所が、この2カ所が住民に近いほうなんですよね。今からつくろうというのが住民に遠いほうなんですよ。そういうような意味では、これ、返還との、そのバーター論で、サコ(?)っていうのは全部そうなんですよね。だけどこれをやっていかないと、大きなものは還ってこないんです、実際的には。

しかし、このやり方がどうなのかということを言われるわけであって、機動隊が入ってきてこうやってもめるということになっているんだけど、根本に見ると、この問題のは、基地は還ってくるのか、どれぐらいの規模まで縮小されるのかっていうのは、ものすごい大きい縮小なんですよね。だから、やり方を、もう一回説明会をしっかりやらなきゃいけない。

私は、だからそこでも思うんだよ。これ、国策ではあるんだけどね、この高江でこれだけもめているということの中に、東村は何の役割を果たしているのか、沖縄県は何の役割を果たしているのかと。それが分からないんだよね、僕に言わせると。

じゃあ、政府と反対者だけが、わーわー騒いでいるけど、やっぱりこの件を主導している、この地域を主導している東村と沖縄県はね、この問題やっぱり間に入って、協議会をつくるとかね、そういうことをしていかないとさ、いや、これ国の問題だから、私は関係ありません、入りたくないよね、誰でも。

私もこういうコメントしたくないよ。黙っておれば、どうぞやっておいてくださいと言えばいいけど、政治家たるものはそうはいかない。北部は還してもらいたい。そのときに約束した4つをどうするかと。

じゃあ4つをつくらすのが嫌な場合、しかも住民の上を通るという場合、新たに、じゃあ3つにするけど、どこのほうにつくらすかとかね、いろんなかけひきが、交渉が、誰が間に入ってやるかって、ないんだよね。

ひろみ/これ、説明がないと分からないですね。

ミキオ/だって、あそこの反対している住民と、防衛施設局が交渉します?

ひろみ/そうですよね。

ミキオ/しないでしょ。そこは沖縄県と東村が出てきて交渉するでしょ。こうやって騒いでいるけど、このままじゃいけないんじゃないかとか、4つというのを3つに変えてよ、もう1個つくるんだったら、住民の遠いほうをやって、住民に近いほうを閉めてもらませんかとか、あるべきでしょ。

ひろみ/そうですね。

ミキオ/それがないというのが、いつも沖縄県の悪いところなんだよね。

ひろみ/どうしてないんでしょうね。

ミキオ/政治、表に出ないわけさ、基地問題で。他人事のように、沖縄県は県道だから、ここにテントを張るなとか、そんな程度の話。そうじゃないんだよ、あんたは全部間に入らなきゃいけない。自分の県の県民が、ここで抗議をしていて、これが大騒動になっているとなったら、県知事が入らなくて、県が入らなくて、誰が入るの。

ひろみ/ほんとそうですよね。説明が必要ですよね。

ミキオ/そう、だからそこを全部自分たちが介入していって、国との交渉やアメリカとの交渉は県がやりますという姿勢がまず1点、必要だということね。

それと2点目には、応急処置みたいなものだけど、抜本的には、やっぱり僕が言っているように、馬毛島をきちんとつくって、もうそれで向こうで訓練をするというような、数が増えれば、高江を使うということも、ものすごくなくなっちゃうということになるんで、それをきちっとやっていかなければいけないというふうに思っていますから、そういうふうな思いを、これからも持ちながら、根本的な解決をさせる、そういう方向でやっていかなければいけないなというふうに思いますね。

辺野古移設反対なんですよ。だけれども、これも、自分たちはこうやって高江の問題も見て、沖縄側の視点で、うちの沖縄タイムス、琉球新報は毎日わーわー書くだけの、煽るだけの偏った新聞だから、こういうふうなことをやっているけど、じゃあ、根本の、始めのずれはどこからあるのか。このモンデール大使と、それと橋本さんが合意した、そこでのボタンのかけ違いは1個。まず、スタートのかけ違いね。

大田さんは即時撤去だと思ったと、橋本さんは代替案が必要だと思ったって、ここからボタンのかけ違えがスタートしているわけ、この問題は。だから大田さんは今でも、いや、橋本さんはそんなこと言っていないというけど、橋本さんは死ぬ前にも、私は大田さんに電話して、代替施設が必要だからそれでいいですよねと言って、オーケーでいったって、ここからもうケンカのスタートになっているわけですよ。

じゃあスタートしたって、そうしたら大田さんが認めなかったんで、大田さんは稲嶺さんという経済界のドンを出して、選挙やったわけ。そしたら稲嶺さんが勝った。勝ったら辺野古移設賛成となったわけよ。これが県民の民意だったわけさ。そうでしょ。あの人は2回勝ったわけだよ、辺野古賛成で。その次も仲井真さんが辺野古賛成で勝ったわけよ。民意で勝ってきたわけさ。

今、民意だ民意だと言うけれども、じゃあもうこの民意というものが、こんなにコロコロ変わっていたら、どこの民意を見てワシントンも、日本政府も民意というのかって、ほんとに悩んじゃうんだよな。

そのとき、もう5回に渡って工法が変わった。はじめは撤去可能な浮きドックと政府は言ってきたんですよ、はじめに橋本さんは。これも撤去可能に、将来はなくすということを前提として、浮きドックでやりましょうというふうに言ったら、コラと、何を言ってるんだと、撤去可能な浮きドックなんて、沖縄には経済的メリット1個もないと、埋め立てにしろと、しかも2500メートルだと、しかも軍民共用だと、20年使用期限がいいって、埋め立てにしろというのをはじめに提案したのは沖縄の人なんです。

ひろみ/そうなんですか。

ミキオ/沖縄の人が言ったんですよ。政府は浮きドックだと言っているのに、いや、埋め立てにしろと言って、そこまで言うなら埋め立てでやりますというふうになったわけだよ。そうしてこれをやろうとしたら、20年使用期限でだめだといって、埋め立てたというのを発表して、稲嶺さんは2期目の選挙やったらまた選ばれたんです。ということは沖縄の人が埋め立て選んだということでしょ。

ひろみ/認めたことになりますよね。

ミキオ/そうでしょ。今度は陸上部みたいに近くなったんで、いや、だめだと、もっと外せと。海のほうに、要するに陸のほうにはつくるなといって、陸上部つくれと、これ言ったのも沖縄の人だ。それ終わって今度仲井真さんという人が出てきて、私も埋め立てだと、稲嶺さんとおんなじ、L字だV字だといって出てきたのが仲井真さん。またこれを選んだのも、また沖縄の人だ。

ひろみ/何だか分からなくなってきましたね、今あること自体が。

ミキオ/また今度やったら、民主党政権になったので、橋本さんが県外だと言ったから、国が県外というなら、じゃあ俺も変わりましょうといって、私も県外だといってまた仲井真さん2期目いったんだよね。県外だというから、そのままじゃあずっと言っておけばよかったのに。

だけどあのときも噂があった。この人、何か3回も選挙で辺野古と言ってきて、選挙を勝つために県外でいってるんじゃないのと、どうせ変わるよと。そりゃあ変わるよって、こんなに政府とも近い関係で、一括交付金をもらっている人が、政府とずっとケンカするわけないだろって、疑いの目はいっぱいあったよね。それでも沖縄の人は仲井真さんが県外だと言ったって、県外だというようなことを言ったっていうんで、経済界はもう、ここは仲井真勝たせるために、あとで変わればいいんじゃないかという発想になって、仲井真さんを選んだ。選んだら案の定、2年後には今度はまた、私は認めますとか言ったんだよ。

それで、認めますと言った。そしたら今まで仲井真さん、稲嶺さんの1期目の選挙も、2期目の選挙も、仲井真さんの選挙も、後援会長したのも、全部、翁長雄志。今の県知事、辺野古をすすめていた人だよね。それが出てきて、あ、おかしいといって、今度は私が出るとかいって、私が県知事だといって、仲井真さんの後援会長だったんだよ?選対本部長もやっていた。

ひろみ/すごい展開ですよね、こうやって聞いてみると、あらためて。

ミキオ/それで、今度またお互いがケンカして、そこにまた下地 ミキオが乱入したという。

ひろみ/いろいろありましたけれども。いや、でもこうやってあらためて聞くと、何が真意か分からなくなってきましたね。

ミキオ/いや、だから、分からないでしょ。

ひろみ/分からない。

ミキオ/分からない。これが、ワシントンから見ても、永田町から見ても、分からないといっているんですよ、沖縄の人は。それで受け入れることに、名護なんか2000億円もお金もらってるんだよ、もう。辺野古はできていないけれども、辺野古を受け入れると言ったので、法律上お金が、サコ(?)の予算がとれるのでもらえる、北部振興費というものでもらえる、交付金を、カジヤマさんが使った沖縄基地交付金というのはお金がもらえるだよね。もう、めちゃくちゃだね。

ひろみ/すごいことになっているんですね。

ミキオ/めちゃくちゃ。だからこれを整理しないといけない。菅官房長官が強引だとか、安倍が悪いとかいうのではなくて、沖縄の民意はどんなもんなんですかっていうようなことをまとめないと。沖縄を選挙の民意でいうと、100年経っても民意は見えないよ。勝ってみたり負けてみたり、勝ってみたり負けてみたり。

今度だって、島尻安伊子さんと伊波洋一さんの差は10万票ですよ。だけど、公明党と自民党と、ちょっと私たちみたいに冷静なおおさか維新の会というのが29万票。共産党と社民党と民進党とやっても25万票。こうやると、こっちのほうが多いんですよ。

ひろみ/そうですね。

ミキオ/野党でもない、与党でもないと言っている私たちと全部やると多いんです。だから、民意ってどこにあるのと。これね、本気で考えないと、政府に対して抗議ばっかりしていても、自分たちで埋め立てを決めて、自分たちで賛成の人を選んで、自分たちで今度また反対の人を選んでって、何回もこんなにやっていたら向こうも沖縄の人って何者なんだと。来るごとにお金はどんどんもらっていくと。だから本村さん、僕らはそろそろこの問題に決着をつけないといけない時期が来ているんです。時期が。

だから昔、私が嘉手納統合と言ったでしょ。あれ、良かったよね。

ひろみ/本当ですね。

ミキオ/1+1=0.5。嘉手納基地が7万6000回飛んでいる。その内の4万回を県外の、外来機をやめて県外に25機を行かす。これを成功した後に、普天間のヘリコプターを入れますよというようなこと。それか、普天間のヘリコプターって、あのとき3万回ぐらいしかないから、4万回と3万回を足したら7万回になるみたいだけど、その3万回のヘリコプターも訓練とか岩国に行かすやつを減らしてやったら、嘉手納の7万回より低くなって5万回になるけど、それで普天間がなくなるってどうですかって。

ひろみ/この案でいけるんだったら、いいですよね。

ミキオ/良かった。これ、沖縄の人が反対するんだから。

野中広務っていう官房長官がいたでしょ。あの人は埋め立てしたいしたい派だった。しかもこのときは、稲嶺さんが埋め立てしたいと言ったから。沖縄県が埋め立てしたいと言うのに何が嘉手納統合かと言って怒るわけよ。それでもう、嘉手納の当時の宮城篤実さんという町長さんに火を付けて、嘉手納統合反対大会をやって、この宮城篤実さんという人は嘉手納統合反対、辺野古移設賛成と言って大演説会をぶって僕の嘉手納統合を潰すんですよ。

毎日新聞の一面にあのときのことが載っているんですよ。何月のあれだったのかな。ネットで見たらわかると思うんだけど、あれの一面に私と嘉手納町の宮城篤実さんのそのやり取りを。

ひろみ/出ているんですか。

ミキオ/毎日新聞の全国紙の一面に出ているんです。私が朝7時に嘉手納の町長室に行って、嘉手納統合がうまくいきそうですよ、何とかなりそうですからぜひここは潰さないでお願いできませんかというようなことを2009年の11月4日の新聞ですね。

ひろみ/本当ですか。

ミキオ/水曜日。一面ですよ、一面。

ひろみ/一面ですね。

ミキオ/それを私が言いに行ったことを受けて、政府はこれをアメリカに伝えようとしているので、絶対反対をしないでくださいねって私がお願いに行ったの。そうしたらそのお願いをそのままアメリカの司令官のところに行って、下地がきょう来てこういうことを言ったと。だからこれは潰しておかないといけないから、司令官、あんたを上にあげて辞めさせたほうがいいよと言ってやらないと辺野古がだめになるよって、こんな話を書いているんですよね。全国紙の一面に書いてありましたよ。あのとき、それで野中さんは宮城篤さんに圧力をかけて、それであんた方、嘉手納統合反対と住民は絶対に反対だと言えと言って、辺野古だ辺野古だと言わせて潰されたんです。その宮城篤実さんが今、辺野古反対と言っているんです。今、オール沖縄の翁長さんの支持をして、辺野古反対とおっしゃっているんです。あれを反対した成果で、あのロータリーが全部。

ひろみ/新しくなりましたね。

ミキオ/私は20年間、この国会の場で基地問題を見てきているけど、いろんなのを見ている数では私のほうが与党にもいたから、照屋寛徳さんとか糸数慶子さんはいても野党でしか中身は入れないけど、私はずっと自民党のときも国民新党のときも与党でその姿を見てきたんだよ。政府が何を考え、やろうとしてるのか見てきたんだよ。ここは、きょうは歴史的な経過、政府だけが責任ではない。沖縄の人も自分で主張してきて、沖縄の人が認めさせたことがいっぱいあると。そういうふうなことを高江においても何にしても、当時の県知事が同意したから全部そうなっているんですよ。だからそこはもう1回、私たちが見据えて、機動隊とやりあっている姿だけを見るんじゃなくて、機動隊もかわいそうだよな。こういうことに巻き込まれてね。地元の人を引っ張り出さないといけないとか何とか言っているけど、機動隊に何かテレビで見ると、あんたとかどこの味方かというようなことを言っている人がいる。あの言っていることがおかしいよ。機動隊は好きこのんでこんなことをしているわけじゃないよと。

ひろみ/そうですよね。任務でやっているわけですからね。

ミキオ/ちゃんと政治がこういうことをやらないということを決めないから、けが人が出ないようにするためには、それはしょうがない話なんです。今、私はこれが一つの勝負所になってくると。

また、トランプって出るでしょ。

ひろみ/はい。アメリカの。

ミキオ/みんな、沖縄の人でも有識者の中でも誤解している人がいるよ。トランプが来るとトランプは日米同盟、アメリカ第一主義だから、全部世界中の基地を引きあげてアメリカに持ってくる。もうアメリカの警察官やりませんよと言うから、トランプが勝つと沖縄の基地は負担軽減になると思っている人がいるよ。

ひろみ/そうなんですか。そんなことないですよね。

ミキオ/あの人、逆なんですよ。自分の本国に基地を戻せば戻すほど、また維持費がかかるでしょ。お金が必要になってくる。あの人そんなことしないんですよ。じゃあ、普天間にある飛行機を、嘉手納にある飛行機を本国に戻したら、維持費だけでも大変になるから、全部自分が払わなければいけなくなるよ。あの人、違うんですよ。あの人の発想は、沖縄の基地を縮小してグアムに戻すとかっていうそんな発想じゃない。そのまま置く。思いやり予算、これが6000億ぐらいある。この予算はだめ。2兆円持ってこいと言うよ。

ひろみ/さらにですか。

ミキオ/あの人、そういうことなんですよ。何を言っているんだ、お前らはと。こんなお前、6000億程度のお金でこんな安全保障のうちらにやれとか、お前らおかしくないかと。お前ら2兆円持ってこいと。あの人やるんですよ。

ひろみ/大変なことですよね。

ミキオ/日本の安全保障のお金が5兆円だよ。その内の7割、それが自衛隊員の給料ですよ。福利厚生。日本で動くのは武器を買ったり維持費するのに2兆円そこそこ。それでトランプに2兆円払える?

ひろみ/ですよね。

ミキオ/だけどこの人勝ちそうさ。

ひろみ/今、勢いがついていますからね。

ミキオ/クリントンさんがメール事件でこんなにやっているから、となってくると危ない。だから早めに私はトランプが11月になる前に今ものすごい権力になった安倍さん、アメリカを動かす力がある安倍さんが、菅さんがいる間にオバマはもう次の選挙関係ないから決断できる間に、今はレームダックの時期と昔は言われるけどそうじゃない。トランプが勝つかもしれないから、今のうちに決められるものは決めようと思っているよ、アメリカも。普通は半年前から物事決めませんよ。だけど、みんなトランプこわいから。今できるものは全部やっておこうとみたいな話になっているんで。

ひろみ/なるほどね。早め早めに決めておこうという。

ミキオ/そうなんですよ。だから私はこの8月みたいなところが勝負所で、翁長さんが動く時期だな。いつまでも政府と喧嘩するのではなくて、これ裁判結果わかっているさ。何で沖縄県は、国と地方の調停委員会が判断できませんって言ったら訴えないの。負けるからですよ。裁判負けると思いますよ。私ユタじゃないけど、予想をしておきます。だから国が何で裁判を訴えてくるの?勝てるからです。勝てる見込みがあるからです。

ひろみ/読めているわけですね。

ミキオ/大体、裁判で訴えてくるほうっていうのは、勝てる見込みがあるほうが訴えてくるんです。負ける人が裁判を訴えてくる人はいません。

ひろみ/確かに。

ミキオ/裁判に訴えられたら洗いざらい出るから。自分がちょっと気まずいなと思う人は、裁判で訴えてこないんですよ。国は、人も法務省からどんどん入れて、裁判で決着つけないと思っているから。だから翁長さんに、あんた最高裁の判決が出たら従うんだねということを言うわけだよ。従わざるを得ないよね。しかし、従うのは何なのかと、今。今、この裁判何かといったら、埋め立てを認めるか認めないか。仲井真さんが埋め立ての印鑑を押したものを認めるか認めないかの裁判をしているでしょ。埋め立てを認めますという裁判に結果になるから、認めざるを得ないんですよ。そこまではもう、翁長さん負けだ。じゃあ、埋め立てできたバンザイと言って、国がよーし、工事進めるよって言ってうまくいくかっていうことよ。

ひろみ/その次もあるわけですよね。

ミキオ/次もまた条例があるんですよ。県がつくった条例が。沖縄の辺野古に土砂を入れるときには中に貴重種な虫とかいろんな生き物がいないかどうか、変なものがいないかどうか、外来種みたいなやつが来るでしょ。ああいうものがないかどうかチェックしてから沖縄に土砂入れなさいって条例つくったのよ。

ひろみ/これ、大変ですね。

ミキオ/これね、徳之島とかあそこで入れようと言ったら、砂を1回あげて、石を1回あげて、全部焼かないといけないね、バーナーで。変な虫がいないために確認するためには、防虫駆除しないといけない。防虫駆除は液体かけたら、海の中の生物にまた影響を及ぼす可能性があるから、それだったら焼かないといけないだろうなと。100とか200度で。

ひろみ/大変な作業じゃないですか。

ミキオ/だって今、8割は県外から土砂入れるって言っているんだから、これ入れてごらんよ。焼いて入れてごらん。下地 ミキオ54歳、87歳ぐらいにはなっているんじゃないの。

ひろみ/現実化、ちょっと難しいような話になっていますよね。

ミキオ/それはそうで難しい。それにまた埋め立ての裁判は負けた。今度はほかにも裁判うてるから、空気が汚れているとか。

ひろみ/いろんなものが出てくるわけですね。

ミキオ/海のところに、何かまた、泥が流れて、これがまた、これが違法だっていって、海上何とかのあれで裁判する。また、これが最高裁まで行く。

ひろみ/何だからもう、どうにかしましょうよ、こんな大変な作業。

ミキオ/そこが、今度埋蔵文化財が出た。ど真ん中で。

ひろみ/出ましたね。

ミキオ/これまたやらなきゃきけない。1年、2年かかるわねと。

ひろみ/大変なことになっております。

ミキオ/この埋蔵文化財、滑走路のど真ん中に出たから、滑走路変更しようといったら、また沖縄県の許可が必要だから、一からやり直さないといけない。

ひろみ/一体どこに向かっているんでしょうか。この裁判は。

ミキオ/これが今の現実なんですよ。

だから、どうしても政治交渉で話し合わなきゃいけないというのが、私たちの言い分なんだよね。だからそこが政治が必要だって言ってるわけ。

もう、抗議集会、この前も県民大会っていって、県民大会じゃないさな。自民党もおおさか維新も入らないのが、県民大会になるわけないでしょ。県民大会にするためだったら、あの時は事件の再発防止、地位協定改定、1本に絞ってやったら、みんなが入ってきたのに、そこでまた辺野古反対とか、高江反対みたいなこと入れるから、みんなが入れなくなって。

でも、あれは意図的に、私だけの県民大会にしようと思ったから、そうなっちゃったわけよ。だから、挨拶する人ってのも、県知事、県議会議長、経済界の代表、労働組合の代表とか、そういうような形でやらないと。どっかの政党に偏った人が挨拶したら、県民大会にならないでしょ。

私たち文章で指摘しましたよそれ。だけど、変えませんというから。ああそうか、参議院選挙前の、伊波さんを勝たせるための県民大会とやろうと思ってるんだなと。

戦略的には正しいよ。しかし沖縄の基地問題やる上で、あのやり方は間違い。選挙は勝ったかもしれないけど、県民大会と名の打つものを、軽はずみにやっちゃいかんね。県民大会というのは140万人のうちの3分の1を集める覚悟をもって県民大会うたなきゃ。

琉球新報と琉球タイムスが6万5000人という、あの人たちが6万5000といったら、2万か3万ぐらい引かないといけないかなと思うような。意図的に盛り上げるから。そういうやり方も、もうやめたほうがいい。本気で。県民大会というのは20万人集めないと。

ひろみ/そうですね。

ミキオ/本当に。国頭から与那国までみんな子どもたちも来いよなと、これこそばかりの県民大会だと、やらないとさ。なんか、やり方がね、こんなんじゃ政府に馬鹿にされる。選挙運動だなと。

あの県民大会なんか、菅官房長官なんかも評価もしてないし。いろんなところで東京の政治家なんか、あれは伊波さんの総決起大会ですよって。あんなこと言われたら、あの事件の題材にして大会と開いてるということは、僕は失礼だと思うよ。あの事件を、二度と許さないという大会にするんだったら、やっぱり20万規模集めなきゃ。

私がいつも言うように、監禁でしょ、誘拐でしょ、殺人でしょ、死体遺棄でしょ、こういうふうなことがあった事件というのは、あれが初めてなんだよ、復帰後。そういうような、強姦でしょ、そういうようなものの大会が政治とからめられるようなことになっちゃ、絶対いけないんだよ。だけど沖縄やっちゃうんだよな。

ひろみ/今週のこの番組を聞いている人は、今ある現状をわかりやすく、きちんとミキオさんが紐解いてくれた感じがしますよね。

ミキオ/それが今の現実のところがきついね。これをもう一回、きちっとやっていかなきゃ。

だから、島尻安伊子さんなんかも、辺野古反対といって賛成にまわるということがもう致命的に言われたことですよね。やっぱりあのときに、のっちゃいけないんだよ、仲井真さんみたいに。あのとき、筋通しておかないとね、だめなんですね。

僕なんか、嘉手納統合といってあれで除名されたでしょ。

ひろみ/そうですね。

ミキオ/あのとき、嘉手納統合やめて辺野古というんだったら、石破さんが自民党の国会議員に言ったようなことを野中さんが僕に言ってきたわけ。お前もそうやったら、変わるんだったらいいよと言うから僕は出ていったわけさ。

ひろみ/芯を通して、自分の。

ミキオ/でも、出ていって、国民新党入ったり、おおさか維新の会入ったりしながら、自分の主張する場を探しながら。はじめから黙って変わってればね、そのまま自民党でしたよ。

だけど、一党に、自分の信念を曲げてまで党に残る政治家は、僕はだめだと思う。自分の信念を変えず、党を除名されても。党を何回変わったかって下地 ミキオって怒る人いるけど、それがどうしたと僕は言っているわけ。僕の信念は、基地問題に対する信念は変わらない。1つの党にずっといるけれども、自分の信念変えてまで1つの党にいたら、そのほうが政治生命おわりだと思うよ。下地さん、国民新党いって次おおさか維新ですかというから、いい党だよと言うわけ。

ひろみ/そうですよね。

ミキオ/大事なことは、自分の信念。あれ、残らなかったところがいいんですよね。下地 ミキオらしいんですよ。

ひろみ/らしいと思います。

ミキオ/だけど苦しい毎日を送ってるけどね。自民党にいたら楽ですよ今ごろ、楽。なんにも慌てず、選挙も。

だけど野党になってね、自分の支持母体と同じようなところとまた戦い始めるんだから。それは激しい選挙。だけど今年でちょうど20年なんだ。

ひろみ/20年ですか。まさにハタチを迎えての、成人でございますが。

今のお話を聞いていても、政治家は自分の意志を曲げずに、真っ直ぐといくという、本当に大切なところを、ミキオさんは頑張ってるんだなと。あえていばらの道を選んだのかなという感じがしますけど。

ミキオ/いばらだね。各党に入ってね、国民新党入っても幹事長やるし、今度も政調会長、役職ついてまた沖縄のことやる。

ひろみ/でもテレビを見て、頑張って沖縄のことやってくれると思ってる、沖縄のおばー、おじーもたくさんいらっしゃいますよ。若い人もその背中を見ていると思いますので、この意思だけは変えずに続けてほしいなと。

ミキオ/今度はだから、とにかくこの問題を解決するのが私の役割だと思ってますから、頑張りたいと思います。

ひろみ/頑張っていただきます。

サザンオールスターズで、「希望の轍」

♪ サザンオールスターズ/希望の轍 ♪

【エンディング】

ひろみ/きょうは本当に、1時間、私もすごく学ばせていただきました。来週もまた引き続き、ミキオさんの熱い思いと、今の沖縄の現状についても伺っていきますので、またよろしくお願いします。

ミキオ/はい。

ひろみ/ミキオポスト OnRadio、ご案内は本村 ひろみでした。

そしてメインパーソナリティは。

ミキオ/下地 ミキオでした。ありがとうございました。

ひろみ/ありがとうございました。また来週です。

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